四次元半襖の下張り(1)
雨宮雄二の下宿部屋、“きりの間”には夜毎不思議な霧がたちこめる… その正体を確認するために押入れの襖を開けてみると、なんとそこには異次元の世界が!? いったいここはどこなのか…マンガ家を諦めイラストに転向したが、上手くいかない雨宮。
周りの友人は順調に仕事をしていく中、雨宮の逃げ道は霧のトンネルで異次元の世界に入りこむ事だけになる。
そして、過去、未来、幻想の世界に彼が見たものは…!?下宿先の娘、秋子の失恋を知り、一緒に異次元の世界に行く事を勧める雨宮。
そこは古い民話の中だった。
歓喜の裏に深い哀しみがあることをそこで教えられ、雨宮は少しずつ彼女に惹かれていくのだが…。
「“夢”なのか“現実”なのか…“四次元中毒”になりかかっているのでは――」雨宮は、この異次元は自分の現実逃避の場所だと気づく。
雨宮の見た“意識の世界”、“狂気”そして秋子の絶望。
雨宮にはどうする事も出来ないのか…。
辛い現実から、逃れる方法はただ一つ。
霧のトンネルを通り、異次元の世界へ再び秋子と…。
果たして、どんな世界が二人を待ち受けているのか。
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