眠狂四郎(2)
将軍家の威光を笠に、放蕩淫乱の限りを尽くし、夫・堀丹波守を早逝させた驕慢な高姫。
亡き主君の恨みを晴らすため、高姫殺害を決意する堀藩の志士たちだったが、逆に高姫の雇った刺客に返り討ちにされてしまう。
高姫に愚弄され、借りを返す機会を窺がっていた狂四郎は志士たちに助太刀を申し出るが…!?江戸城下でスリ集団「黒元結連」と「鴉組」の抗争が勃発した。
刃傷沙汰を避けるため、スリの腕で勝負を決めることになるのだが、凶悪な「鴉組」は約束を破り「黒元結連」の元締め・文字若を殺そうとする。
文字若に雇われた狂四郎は「鴉組」の元締め・油屋権九郎の根城に単身乗り込む。
将軍家拝領品の壷にはめ込まれていた家宝をめぐり、老中・水野忠邦と対抗勢力の権力闘争に巻き込まれた美保代と浩太郎を守るために立ち上がる狂四郎。
そんな中「楽水楼」を名乗る元大目付・松平主水正事態の収拾を図るために家宝と美保代を攫っていってしまった。
美保代を取り戻すために、狂四郎は因縁の対決へと向かう。
戸田隼人との決闘の後、瀬戸内海に浮かぶ島に向かった狂四郎。
そこは剣の師匠が住む懐かしい場所…、と同時に隠密が帰ってこない小松藩の秘密の場所でもあった。
島に着いた狂四郎は、妙に優しくなった師匠の変わりように驚く。
そして、夜陰に紛れて隠密たちを殺す師匠の姿を目撃してしまう。
師匠が住む島から帰還した狂四郎を待っていたのは、かつて滅ぼした「親不知組」の残党で200年の公儀刺客人の中でも最も傲慢不遜で酷薄、そして危険な美剣士、白鳥主膳だった。
主膳は文字若を強引に誘拐し連れ回しつつ狂四郎を付け狙う…。
そして、狂四郎の旧敵・備前屋と共謀し、将軍拝領の歌舞伎人形を奪い、新たな政変を巻き起こそうとしていた。
続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60007943