日本縦断ミッドシップGPにハヤブサMS-Oで参戦した隼は、様々なトラブルに巻き込まれながらも総合ポイントで2位につけ、いよいよ最終第九レースをむかえる。
ゴボウ抜きの快走を見せる隼は、籠坂峠で5位まで順位を上げる。
そして、前を行く黒いバラとライバル・桜小路力也も交わし、ついに4位となる。
総合優勝を果たすためにはトップを取るしかない隼は、さらに前をめざす。
GPで見事優勝したことですっかり有頂天になっていた隼は、白鳥家の長女・奈緒美との勝負に完敗し逃げ出してしまう。
“パワービルド・ハヤブサ”を操る老人・石橋に出会い、自分の走りに欠点があることを指摘され悩む隼。
しかし、桜小路力也が操る“ダイヤモンドVVSU”に同乗したことで何かをつかむ。
一方、ハヤブサのニューモデル、MS-Rの開発は着々と進んでいた。
マシンと己のプライドを賭け、北アルプスの難所・風神峡で4台によるレースがはじまった。
“パワービルド・ハヤブサ”の日影右京、“ダイヤモンドVVSU”の桜小路力也、同じく“ダイヤモンドVVSU”の奥多摩のスペンサーこと速水卓、そして“ハヤブサMS-R”の鬼頭隼。
第一レース序盤、早くも右京にしかけるスペンサーだったが、右京のテクニックの前にクラッシュしてしまう。
風神峡で行われたレースで、日影右京や桜小路力也を負かした隼。
しかも新コーナリング・テクニック“オープン・アングル・ターン”を生み出し、走りにさらに磨きをかける。
そして、富士スピードウェイで行われる“ハヤブサMS-R”の発表記念ワンメイクレースに出場することに…。
しかし、その試走中、一台のマシンが隼に勝負をしかけてきた。
その正体とはいったい…。
富士スピードウェイでのワンメイク・レースで見事優勝した隼。
“ハヤブサMS-R”で世界のレースを制覇するため、白鳥社長はそのチームの一員として予定している隼と白バイ警官の中川春人を「竜王島レーシング・スクール」に送り込んだ。
このスクールで最優秀選手三名に選らばれなければ、ハヤブサチームの一員にはなれない。
隼の新たな、そして過酷な闘いが幕を開けた。
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